おとどけ音楽療法・利用施設の声イメージ

医療社団法人博翔会 桃泉園 北本病院

リハビリ専門職 Aさん

音楽療法士とは、どのように連携を図っていますか?

音楽に関係することはたくさん共有していると思います。

音楽療法士さんが来られるのは週一回なので、ここ一週間の患者様を取り巻く環境の変化や、今のご様子などをお知らせしています。私自身は個別に施術を行う職種なのですが、施術時に患者様から「次の音楽はいつかな?」「あの曲やりたいんだ」などお話を伺うことがあります。具体的なリクエスト曲が挙がることもあるので、セッションプログラムの参考になればと、音楽に関係することはたくさん共有していると思いますね。

利用施設の声イメージ

実際のセッションを見て、どう思いましたか?

リハビリという視点から見ても、効果的だと思いますね。

音楽療法士さんは事前に音楽療法セッションプログラムを立ててきていますが、幅を持たせた内容になっているように思います。準備したものを実践するだけではなく、その日の患者様や集団の雰囲気に合わせて柔軟に対応してくれるので、専門性が必要な職種なのだと感じています。 リハビリという視点から見ても、効果的だと思いますね。音楽療法士のセッションでは、導入〜盛り上がり〜整理という流れができています。もちろん季節の曲や具体的な活動に変化はあるのですが、この流れそのものが崩れないので、継続的な効果が生まれるのだと思います。流れが変わらないということが、患者様ご本人が意欲的な参加やQOLの向上を根本から支えているのでしょうね。

音楽療法士の専門性を、どんな場面で感じますか?

音楽療法セッション中の気づきを次回に生かしているところに、専門性を感じます。

当たり前なのですが、まず音楽演奏ですね。高齢の患者様ですと、その方が歩んでこられた年数分の歌があるということですよね。音楽療法士さんは、いつも厚い歌集を手に患者様の声に応えようと奮闘していますよ。あと、音楽をきっかけに丁寧なコミュケーションを重ねていて、患者様の歌声や目の動きなど、セッション中の気づきを次回に生かしているところに、専門性を感じます。